二階堂黎人/講談社/2007.12.24.読了
美貌の名探偵・二階堂蘭子のシリーズです。時期的には、先日読んだ「魔術王事件」のちょっと前の事件です。 奄美の小島が舞台です。世にも醜い姿かたちで怪力の化け物が島民たちを殺戮する…そんな身の毛もよだつような体験談が続きます。口から黄色い毒ガスを吐き、目から発する赤い光線で人を焼き殺し、そして4本の腕と2つの顔をもつゴリラのような双面獣。そんなありえない設定が論理的に解き明かされるのかと期待して読みましたが、さにあらず。双面獣は、太平洋戦争中に日本の軍隊が開発した生物兵器で実在するというお話でした。そして、蘭子の敵・ラビリンスも同じく軍によって生み出され、自らを創った存在に復讐しようとする人間離れした知能を持った生物兵器だったのです…。 なんかミステリから離れてきたようなカンジです。江戸川乱歩テイストというか、私が連想したのは高階良子です(笑)。 評価 良
by susitaro522
| 2007-12-24 18:48
| ミステリ
|
ファン申請 |
||