太田忠司/祥伝社/857円/2009.3.7.読了
名探偵・霞田志郎のシリーズ。このシリーズのモリアティー教授ともいえる“男爵”桐原との全面対決です。 桐原に招待され、集められた種々多様なメンバー。自分の死後、形見を残すと言われた彼らだが、本当に桐原が死体で発見されてしまう。残されたメンバーにも、魔の手が伸びる。一方志郎は自分に遺された莫大な財産を相続するか悩むが…。 事件、犯罪とどうかかわるか、探偵としての存在意義に悩み続けた志郎探偵でしたが、正反対ともいえる“男爵”との出会いと対決によって、悩みがくっきりしてきましたね。とはいうものの、「君のせいで、私は殺された」とは言いすぎだと思いますが。 悩む性格の割に、人生の重大事は即決でした。意識していなくても、これしかない、と思っていたということでしょう。たぶんね。 旅先で読んだせいか、志郎と“男爵”の迂遠な思考についていけませんでした。単純明快に行きましょうよ、2人とも♪ 評価 良
by susitaro522
| 2009-03-07 22:31
| ミステリ
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